私には、10年くらいリラックスできない時期がありました。
それは、実父の死や思春期の娘の反抗期などが重なっていた時です。
振り返ると、頭の中は行き場のない思いが巡り、まるで出口のないトンネルの中にいるようでした。
それが長くつづくと、生きること、死ぬことさえ不確かな感覚が心の片隅にありました。
一方で、無意識に光を探している自分もいました。
不安に取り憑かれていると、安心したい思いが生まれてくるのでしょうか。
これらの経験は、ボイスアートを考案した大きなきっかけの一つとなったと思います。
ボイスアートの呼吸法を繰り返し行っていくと、安心感が満ちてきます。
言い換えれば、
〈自分の心に安心できるお庭〉を、自分自身で作り始める。
ということになります。
ボイスアートでは、自分の声、息を聴いていきます。
それは結果的に、自分の心に誰も入ってこない安心を作っていることになるのです。
ー自分の心にお庭を作るー
1、お庭の周りに、柵を立てます。
2、腐った木や草は丁寧に抜いて、新しい苗を植え、きれいな水を注ぎ、時には健康な肥料をあげます。
自分の心に誰も入らせない心のお庭を持ち、息が健康になると、周りから入る情報に振り回されることはありません。
「安心する」と「リラックスしている」は、同義語です。
連日コロナ禍の中、耳を塞ぎたくなる連日の報道です。
振り回されない自分の息に意識を向ける。
今日は、<安心する自分の心のお庭>でゆったりと、休息しようと思います。
Opmerkingen