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Writer's pictureまやはるこ

仏壇の取り扱いー浄土宗の場合



ここのところ、ブログもサボり気味。他のことに意識が向いていたように思います。


今年に入り、やたらと死について考えることが多かった。

一人暮らしをしていると、ある日突然死して誰にも気づかれずに1ヶ月、ということもありえるかもしれない。離れて暮らす家族に迷惑をかけるだろうな。ってことを考えたりした。

その癖、夜ベランダに出て山の稜線を眺めているのですが、それがゴリラの横顔に見えて。思わず吹き出してしまうこともしばしば。人の心模様って面白いなと思います。


ところで、私はボイスアートの勉強会を月一でやっています。(ボイスアートはホームページに詳しく書いています)

最近仲間のうちで親の介護とか、位牌の扱い方、墓、永代供養はどうしたらよいか。など話題に上がるようになりました。身近になってきたように思います。


ボイスアートは、私が30年ほど前から始めた安心を目指した独自の呼吸法。自分の心と書く息を元気にする呼吸法です。参加者の皆さんは10年ほど学んでくれている人たちで仲間のような存在になっています。


昨日はちょうど勉強会の日でした。勉強会では呼吸法確認だけでなく、その他、日常のこともシェアします。

昨日は参加者の一人が、仏壇を新しくしたいけど家庭の問題もあり悩んでいることを共有してくれました。私にはわからないので僧侶さんに電話で質問することにしました。

エゴなく自分の働きに使命をもって歩んでおられている僧侶さんです。その姿をみてきました。


普段なかなか繋がらないのですが、運良く出てくれました。

「ご無沙汰しています。ご相談したいことがありまして」



軽快な声で、

「ハイハイ何でも」

実は、、と経緯を話したあと、宗派は浄土宗と伝えた。


「浄土宗なんですか。それは良かった。他の宗派だとややこしいこともあるので」宗派が変わるといろいろと違ってくるらしい。


「仏壇は家のようなもの。浄土宗では、阿弥陀さんのところへいくので、魂は宿ってないんです。新しい仏壇に変わる時、お引越ししますよ。ってお声をかけるだけでよいです」


そっかー魂抜きはしなくていいのだ。


なるほど。浄土宗では、死ぬと阿弥陀さまのところに行くのか。極端な話、仏壇、位牌にも執着しなくてよいということらしい。

ちなみに、市町村に古い仏壇を引き取ってもらう場合、引き取り可能か確認後、お寺さんで魂抜き済みですと伝えるとよいらしい。お役所は宗派のことわかりませんものね。と。



始めは心配そうにしていた彼女でした。

知らないことで不安が募り、知ることで安心を得たようで、僧侶さんの話を聞くにつれ、表情が柔らかくなっていった。そんな様子でした。


私の家には仏壇はありません。毎朝、ご先祖さまに陰祭りでお水を差し上げています。

「成仏しているご先祖さま、していないご先祖さま、光となったご先祖さまに感謝申し上げます。最後に生命と命の源、すべての存在に感謝申し上げます」と申し上げてから、一日をスタートしています。


仏壇がなくても、位牌がなくても、最もたいせつにすることがあると思うのです。

私たちの命は誰から預かったのか。

何処に向かっているのか。


確かな事実は、私たちは両親から生まれました。その親もまた両親から‥八の字のように広がって、やがては人類誕生まで。そのまた向こうは、始まりの唯一なる存在ではないでしょうか。


ご先祖さまへ、執着ではなく、生かされている私、今に感謝を向けた時、すべての答えがあるような気がしてなりません。

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